ニキビができる原因が分かれば、改善策や予防策を打ち出すことができます。ニキビができる原因は実に様々あって私たちを悩ませるものですが、対策をとることで改善したり軽減したりさせることは可能です。諦める前にできることをやってみましょう!
ニキビは大きな悩み!どうにかしたい⋯
ニキビが顔にできているのを見つけると、テンションが下がってしまうものです。触れると余計悪化してしまいそうですし、どうしてよいものか悩む人も多いことでしょう。
ニキビは運良く簡単に治ることもありますが、完治するにはなかなか時間のかかるものもあります。
ニキビに悩まされている人もまだ悩まされたことのない人も、ニキビができる原因と予防策を知ることで、今後の対策を考えてみましょう。
ニキビができる原因は何?
ニキビができる原因は様々あるものですが、代表的なものをいくつか紹介します。
いくつかの要因が絡み合って発生している可能性もありますので、ぜひチェックしてみてください。
皮脂の分泌が過剰
皮脂の分泌は皮膚の保湿に欠かせないものです。しかし、その量が過剰になると毛穴が詰まりやすくなり、やがてニキビを発生させてしまう要因になります。
皮脂を分泌させるのは主に男性ホルモンの働きといわれています。
思春期にニキビができたという人もいると思いますが、それは男性ホルモンがこの時期に急激に分泌されることによります。
ホルモンの影響
ニキビが生理前にできやすいという人もいることでしょう。実は、これには生理前に増える黄体ホルモンというものが関係しています。
黄体ホルモンが分泌されることで、皮脂分泌が促され、肌が乾燥しやすくなってしまうため、ニキビができやすい環境ができあがってしまうのです。
元々あったニキビも悪化したり、治りが悪くなったりすることもあります。また、月経前症候群によるストレスでニキビが発生してしまうこともあります。
生活習慣の乱れ
ニキビは、睡眠不足やストレス、食習慣の乱れから発生することがあります。
特に、食事においてきれいな肌を作るのには欠かせないタンパク質や必須脂肪酸、ターンオーバーを促進させるビタミンAやビタミンB群などが不足すると、肌が荒れやすくなるので注意が必要です。
食事に関連していえば、脂質や糖の多い食事、コーヒーやアルコールの取りすぎもニキビの発生の要因になりえるもので、気をつけたいところです。
健康上の観点からも、くれぐれも無理なダイエットや暴飲暴食は控えましょう。
毛穴に汚れや皮脂が詰まる
毎日よく洗顔していても、リキッドファンデーションやコンシーラーを使ってメイクしていると、毛穴に詰まった汚れや皮脂が落としきれていない可能性があります。
さらに、この状況から誤ったスキンケアをしてしまうと、肌の状況は余計悪化してしまいます。
これは、メイクのアイテムに加えて、クレンジング剤や洗顔フォーム、洗顔の仕方などに原因があると考えられます。
お肌の乾燥
ニキビというと皮脂過多な肌環境で発生しやすいと考えがちですが、なんと乾燥肌でも発生してしまうそうです。
乾燥肌の人は元々皮脂の発生は少ないのですが、一方で肌の水分の蒸発を防ぐ皮脂膜の機能が弱いため、角質層も硬くなりやすく毛穴も小さくなってしまいます。
そして、分泌される皮脂の量が少なくても毛穴が詰まりやすくなってしまうと、ニキビが発生しやすくなります。
不潔になっている
自分では不潔にしているつもりはなくても、洗顔フォームや入浴時のボディソープ、シャンプー、コンディショナーなどの洗剤の残りが原因でニキビを発生させやすい環境を作っている可能性があります。
また、空気の汚れているところや埃などが付着した状態でそのまま洗顔すると、肌荒れを起こす可能性もありますし、ヘアスタイリング剤、メイクの落とし残しなどにも気をつける必要があります。
ストレス過剰
人はストレスを過剰に感じると、脳内でコントロールがうまくいかなくなり、男性ホルモンを過剰に分泌してしまうおそれがあります。これによって、さらに皮脂分泌が過剰になるとニキビが発生してしまうことになります。
また、ニキビができたことがさらなるストレスとなって、これを掻きむしってしまうことでさらに悪化させ悪循環に陥る可能性もあります。
遺伝の影響もある
ニキビができるというのは直接的な遺伝とは言えませんが、肌質は遺伝しやすいといわれています。
また、両親と同じような生活環境(食事、運動習慣など)下でずっと生活していると同じようにニキビができやすい肌になってしまう可能性はあります。
ニキビができる位置から原因を考える
ニキビができる位置から、それぞれの原因がわかる場合があります。
鼻周りのニキビ
ニキビが鼻周りにできる場合、原因は皮脂の過剰分泌である可能性があります。これは脂肪や糖の多い食事や不規則な生活習慣などによってもたらされることがあります。
また、鼻周りのニキビは毛穴が大きく、見つけるとつい手で触ってしまうという人もいるかもしれませんが、刺激すると余計皮脂線を大きくし、ニキビを悪化させてしまうことになりかねないのでくれぐれも控えましょう。
おでこのニキビ
おでこにできるニキビは、多くが思春期にできるような皮脂の過剰分泌が原因によるニキビといわれています。その他に考えられる要因としては、おでこ周りを不潔にしていることが挙げられます。
特に気をつけたいのが髪の毛です。ヘアスタイリング剤の落とし残しやシャンプー、コンディショナーの洗い残しなどを肌についたまま放置すると、それが刺激となってニキビを増殖させることにつながってしまいます。
頰のニキビ
頰にできるニキビは、ヘアやメイクが原因である可能性があります。頰にニキビができると、目立ってしまうので髪の毛やメイクで覆って隠したくなるかもしれません。
ただ、これらの行為はかえって毛穴を詰まりやすくし、ニキビができやすい環境を作り出してしまっているのです。
口周りのニキビ
口周りのニキビは様々な原因が考えられます。男性ホルモンが過剰分泌されることによって多く発生しやすくなり、身体の冷えや胃腸の不調などによっても発生することがあります。
また、口周りは元々皮脂線が多く分布しているところでもあるので、特に脂性肌の人はこの部分のニキビに気をつける必要があります。
顎にできるニキビ
顎の周りにできるニキビは、いわゆる「大人ニキビ」と呼ばれるなかなか治りにくいニキビである可能性があります。
この頑固なニキビができる原因は、ストレスが関係しているといわれています。他にも、食生活の乱れや誤ったスキンケア方法などの原因が考えられます。
ニキビ改善に必要なこと
普段の生活の中で、ニキビ改善に必要なことをいくつか紹介します。
清潔にする
ニキビ改善に必要なこととして、肌や寝具、タオル、メイク道具を清潔にすることが挙げられます。
基本的なことのようでありますが、普段自分で無意識に使っているものこそ一番よく触っているので、様々な菌が付着している可能性があるからです。
特に見落としがちなのが寝具に付着する雑菌です。就寝中の汗などが染み込んでいる寝具は定期的に布団用のクリーナー、クリーニングを行う必要があります。
シーツやカバーなどの洗濯できるものはこまめに洗濯することをおすすめします。
生活習慣の見直しをする
ニキビは、生活習慣の見直しをすることで根本的な改善につながることがあります。生活習慣のうち、もっとも取り組みやすいのは食習慣の改善です。
偏食をせず、バランスよく食事をとることが大切です。また、ニキビをできにくくするといわれているビタミン類(ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE)の摂取に心がけた食事はおすすめです。
睡眠は、肌にとってのゴールデンタイムと言われる22時から2時の間はできるだけ就寝できるように努めましょう。
仕事で忙しくてまとまって長時間睡眠をとることができないという人は、質の良い睡眠ができるよう入眠環境を整えることから始めてみましょう。
また、紫外線によって肌が角質になりやすくなったり、さらにターンオーバーがうまくいかなかったりしてニキビができることがあります。
外出時は特に、日焼け止めは年中欠かさず塗ることをおすすめします。
さらに過剰なストレスもニキビの発生をもたらします。ストレスをためないように自分の好きなことに打ち込んだり、適度な運動をしたりして発散させるようにしましょう。
また、ニキビは肌が乾燥しても発生してしまうことがあります。空気が乾燥しやすい時期には十分な保湿に努めましょう。
正しいスキンケアをする
ニキビを改善するためには、スキンケア習慣の見直しも必要です。メイククレンジングから保湿までのステップとしては、以下のとおりです。
- クレンジング
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- 保湿
クレンジングではメイクや日焼け止めを落とすことを目的に、洗顔は泡洗顔でやさしく行いましょう。化粧水、美容液、保湿剤は自分の肌に合ったものをやさしくなじませます。
また、ニキビができてしまった際に市販の消毒液などを使うことは、あまりおすすめしません。
その薬がニキビに効くかどうかは素人では判断が難しい上、市販薬は対処療法のようなものが多いため完治するまでには至らないことがあるからです。
できればできたニキビには極力触れずに、早めに皮膚科で診察を受けることをおすすめします。
ニキビ改善・予防のためのスキンケア
ニキビ改善・予防のためにはスキンケアで水際の対策を行うのも大切です。
ニキビ肌に合う化粧品を使う
ニキビ肌に合う化粧品はドラッグストアなどでも多く販売されています。
まず、クレンジング剤や洗顔フォームはジェルタイプやミルクタイプ、石鹸などをおすすめします。これらは肌の余分な皮脂を比較的しっかり落としてくれる上、オイルタイプより肌に負担がかかりません。
また、化粧水や美容液、保湿剤はできればニキビの原因になるアクネ菌対策専用のものをライン買いすることをおすすめします。
化粧水や美容液にはビタミンC誘導体が配合されているものを選ぶのもおすすめです。
正しい洗顔と保湿をする
ニキビ肌になってしまったら、洗顔方法にも気をつけなければいけません。間違ってもニキビの上からゴシゴシと洗ってしまわないようにしましょう。
クレンジングする際は、皮脂の多いTゾーンを先に、次にUゾーン、最後に皮膚の薄い目の周りや口の周りをやさしく洗いましょう。
またクレンジング剤や洗顔フォームが肌に残ることがないよう、すすぎは丁寧に行いましょう。
保湿の際はパッティングしたり、ニキビができた部分を刺激しないように優しくなじませましょう。
また、化粧水や美容液をなじませたら必ず保湿剤で肌にフタをするようにしましょう。
Q:ニキビが化膿して痛い時はどうしたらいい?
A: ニキビができた部分が痛くて我慢できない場合は、市販の塗り薬を使ってみましょう。自分の判断で分かればよいのですが、できれば薬剤師のいる薬局に行って適切な薬を選んでもらうのが良いでしょう。
ただし、症状がひどい場合は早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
[定番・人気!]ニキビ肌におすすめの化粧品3選
ニキビ肌の人におすすめの、定番で人気の化粧品を紹介します。
プロアクティブ+
- メーカー:ザ・プロアクティブカンパニー
- 内容:3ステップセット(スキンスムージングクレンザー、ボアターゲティングトリートメント、スキンブライトニングハイドレイター)
- 価格:税込4,900円
著名人を起用したCMでも有名な、ニキビ肌にフォーカスしたスキンケアコスメを販売するプロアクティブの30日分のおすすめケアセットです。
スマートターゲットテクノロジーという技術が採用されていて、ニキビに素早くアプローチしてくれます。
また、ニキビだけではなく余分な皮脂や毛穴の汚れ、肌のくすみなどの解消にも効果があると謳われています。3ステップで簡単にケアができるので、ニキビケア初心者におすすめです。
https://proactiv.jp/order_tri.aspx
ビーグレン
- メーカー:ビバリーグレンラボラトリーズ
- 内容量:ニキビケアトライアルセット(クレイウォッシュ、クレイローション、Cセラム、キューソームモイスチャーゲルクリーム)
- 価格:税込1,944円
アメリカに本社を置き、アメリカの最新美容テクノロジーを採用したコスメを開発するビーグレンのニキビケアセットです。
どんなに有効な成分も肌に浸透しなければ意味がないという観点から、先端テクノロジーのキューソームが採用して製造されたクリームも入っています。
トライアルセットですので、どんなものか気軽に試してみたいという方におすすめです。
http://www.bglen.net/products/detail.php?product_id=884
オルビス クリアシリーズ
- メーカー:オルビス
- 内容量:薬用クリアトライアルセット(ウォッシュ、ローション、モイスチャー)
- 価格:税込1,296円
繰り返しできる頑固なニキビにアプローチするケアセットです。肌のバリア機能を高めてニキビのできにくい肌にする紫根エキス、ニキビや肌荒れの原因を根本から解決してくれる甘草エキスなどが配合されています。
また、浸透型コラーゲンなどが配合されていることにより、乾燥によるニキビの発生も抑制してくれます。オイルカット処方が採用されているので、肌に伸ばした時にしっとりするもののべたつきはありません。
頑固なニキビができると気分が落ち込んでしまうものですが、このセットがあれば症状を軽減させられそうです。
https://www.orbis.co.jp/small/1101100/
できることから実践しよう!
ニキビはできる原因を明らかにして、正しいケア、自分の肌に合ったコスメを使うなど、対策をすればさほど恐れる必要はないでしょう。
改善するには時間と根気が必要ですが、紹介した方法の中でできそうと感じたものから始めてみてください。
また、万が一ニキビができてしまった場合は決して指で安易に触らず、医療機関の受診をおすすめします。専門家に見てもらうことで、ニキビをきれいに治療して跡が残りにくくなります。
理想的なのは、質の良いバランスのとれた食事、十分な睡眠、ストレスフリーな生活を送ることです。すべて叶えるのは難しくても、ニキビを予防して美肌を保つためにできることから少しずつ実践していきましょう。